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2025-10-22   ご家庭
給湯器が止まる前に|冬前メンテ&延命

「朝、シャワーのお湯が出ない…」——冬に増えるお悩みの多くは、ちょっとした点検と準備で防げます。この記事では、一般のご家庭でも実践できる“冬前メンテ”の基本と、万が一止まったときの初動、交換を考える目安までまとめました。ガス給湯器もエコキュート(電気給湯機)も考え方はほぼ同じ。今日からできる習慣で、故障リスクとムダな出費を減らしましょう。

なぜ冬はトラブルが増えるの?

  • 凍結:気温が下がると配管内の水が凍り、流量低下や安全装置作動につながります。

  • 負荷増:お湯の設定温度を上げるため燃焼・加熱が増え、弱っている部品に負担がかかります。

  • 使用時間の偏り:朝晩のピーク集中でエラーが出やすくなります。

目安として設置から10年前後の機器は要注意。完全に壊れる前に“延命メンテ”を行うのが、最もコスパの良い対策です。


冬前チェックリスト(5〜10分)

ご家庭で無理なくできる項目だけを厳選しました。分解が必要な作業は行わず、必ず取扱説明書に従ってください。

  1. 凍結防止ヒーターの確認

    コンセント抜け・ブレーカー落ち・タイマー設定に注意。屋外機の周囲に雪や落ち葉が詰まっていないかも確認します。

  2. 追いだき・配管の保温

    露出配管に保温材・断熱テープが巻かれているかチェック。隙間や破れは早めに補修を。

  3. フィルターまわりの清掃

    給湯機本体の吸気口・排気口周辺のホコリをやさしく除去。蛇口側の整流網(フィルター)が目詰まりしていないかも確かめます。

  4. リモコン・表示の点検

    エラー表示・異音・異臭・点火の遅れがないか。設定温度の上げすぎ(高温やけど)にも注意。

  5. 止水栓と元栓の場所を家族で共有

    もしもの漏水・破裂時にすぐ閉められるよう、位置と回し方を確認しておきましょう。

“延命メンテ”の基本セット

プロに依頼すると安心・確実です。以下の内容を冬前点検パックとしてまとめておくと便利。

  • 安全装置・燃焼系の点検(ガス圧・点火・炎検知などの動作確認)

  • 配管・保温材の劣化チェック(割れ・隙間・結露跡)

  • フィルター・ストレーナの清掃(水量低下・エラー予防)

  • 凍結防止機能の試運転(設定温度・通電状態の確認)

  • 設置環境の見直し(直風・直射・積雪リスク、ドレン排水の凍結対策)

費用を抑えるコツ:故障してからの緊急対応は、部品取り寄せ・繁忙期割増で高くつきがち。秋〜初冬の平日に点検予約するのが狙い目です。


もし「お湯が出ない」と感じたら(自己判断の手順)

  1. キッチン・洗面・浴室の全蛇口で確認

    すべてお湯が出なければ機器または給水側の問題、特定の場所だけなら蛇口側の詰まりの可能性。

  2. 電源・ブレーカー・コンセント

    通電・差し込み・漏電遮断器リセットを確認(安全に配慮)。

  3. ガスの元栓・メーター(ガス機器の場合)

    震動遮断や長時間使用でメーター安全装置が作動していないか。復帰操作は指示表示に従ってください。

  4. 屋外機まわりの凍結・着雪

    配管やドレンが凍っているときは直火・熱湯はNG。タオルで覆ってぬるま湯をゆっくりかける、自然解凍を待つ、屋内の暖房で室内側から温めるなど、急激な温度変化を避けましょう。

  5. エラーコードの記録

    メーカー・型式とコードを控えると、相談がスムーズです。

上記で改善しない・異臭や焦げ跡がある・ブレーカーが落ちる等は、すぐ使用をやめて専門業者へ。


交換の“もったいない”を減らす考え方

  • 8〜10年:トラブルが出始めやすい時期。まずは点検と消耗部品交換で延命を。

  • 10〜15年:主要部品の供給が終了するモデルも。修理可否・費用を比べ、光熱費の差まで含めて総合判断を。

  • 家族構成の変化:同時使用量や浴室乾燥の有無で、最適な容量・方式が変わります。

交換前に既設の配管・電源・基礎の状態も確認。ここを整えると新機の性能をしっかり引き出せます。


設置場所別の注意ポイント

  • 屋外据置タイプ:落ち葉や雪が吹き溜まると吸排気が塞がれます。転倒・積雪対策のため、台座の水平・ぐらつきも確認。

  • 壁掛タイプ:直風・雨だれ・つららの直撃に注意。庇や簡易カバーで“風よけ”を作ると凍結しにくくなります。

  • 室内設置:換気・給排気経路をふさがない。掃除機で吸気口のホコリを優しく除去。

エコキュートならここも見る

  • 貯湯タンクの脚部・基礎:傾きやひび割れがないか。

  • ヒートポンプ側の霜:霜取り運転で一時的に音が大きくなることがあります。長時間の氷結は要点検。

  • 逃し弁・ドレン排水:排水が凍ると誤作動や漏れの見え方につながります。


DIYで“やらない方がいい”こと

  • 直火や熱湯を配管にかける、ドライヤーを至近距離で長時間当てる

  • 本体カバーの取り外し、ガス配管・電気配線の緩め/増し締め

  • 非純正部品の流用、シール剤の過剰塗布

    安全・保証の観点から、これはプロの領域です。迷ったら触らず、写真を撮って相談しましょう。


地域の設備店に頼むメリット

  • 地理・気象に詳しい:冷え込みの強いエリアや風の通り道を把握し、実効性の高い保温提案が可能。

  • 駆けつけが早い:部材の在庫・仕入れルートが近く、復旧までの時間を短縮。

  • 水道局指定工事店なら、給水装置のルールに沿った安全施工で安心です。


よくある質問(冬版)

Q. 凍結が心配。毎晩できる対策は?

A. 強い冷え込み予報の日は、就寝前にお湯側を細く出しっぱなしにする方法が有効な場合があります(地域・設備により異なるため、取扱説明書を確認)。屋外配管の保温・風よけも効果的です。

Q. 室内の給湯圧が弱い。機器の寿命?

A. まずは蛇口側のフィルター目詰まりや、止水栓の開度を確認。それでも改善しなければ、ストレーナ清掃や減圧弁の点検が必要です。


まとめ|冬前点検は“保険”より安い

故障は突然に見えて、実は小さなサインの積み重ねです。

  • 凍結防止の動作確認

  • フィルター清掃と設置環境の見直し

  • 止まったときの初動手順の共有

 

この3つを押さえるだけで、冬のヒヤッを大きく減らせます。地域の水道・設備のプロが、点検から修理・交換までワンストップでサポートします。お気軽にご相談ください。



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